ます社会で扱う構造という概念には二種類あると考えてます。
1つは人間関係の束を扱う構造という概念です。
もう1つは世の中に出ていない頭の中のアイデアやシステムを
具現化する手段としての構造という実態を指す意味での概念です。
そして会社や地域の運営活動の今までと、これからを考える意味で
上記の構造という概念とシステムという概念を使い分けることが
重要だと言えます。
これまでは社会を動かしてきたのは組織活動と考えられます。
例えば会社運営では社員は管理しやすいように画一性を求められ
人材が多様というよりある一定の能力を持った同じような人材が
求められて、社員は上司の指示に忠実というのが評価でもありました。
そして人と違う個性をもった人びとが排斥されてきました。
これは社会全体の可能性を狭め、変化に弱い社会を形成する
一因にもなりました。
地域運営も国にお金の使い道を決められ危機にあっても
自主性が認められていなかったので自ら考えて失敗したり
学習したりもできませんでした。国は問題解決に取り組む
体制になっておらず、決められた範囲で誤摩化すしか無い状態でした。
つまり一時は良くても考え方を変えられなく
活力も無い状態で、実際国力は落ちる一方でした。
しかし構造とシステムを使い分けるとこういう問題も解決へと導けます。
会社運営では経営上の考えを共有する構造として管理職を扱い
社員のビジネス活動をシステムとして扱えば多様な個性をもった社員達でも
むしろ歓迎でき、新しいアイデアなどの活躍を期待できます。
ここで重要なのはあくまでビジネス活動をシステムとしてデザインすることです。
イノベーションはシステムとしての個人の脳か、システムとしての人間活動
からしか生まれません。そして多様性はこれまでの様な組織構造では扱いきれません。
さらにビジネス活動をシステムとしてデザインすれば社会の変化に合わせて
デザインし直したりすればビジネスが進化します。人も育てやすくなりますし
社員がそれぞれ経営上の視点をもって働けば新しいビジネスが生まれるかもしれません。
地域運営では縦割りの組織体制を考え直し、問題に詳しい専門家を育てるよりか
問題に対していろんな知恵を借りられる活動デザインをしけばより短時間で解決策が
導けるかもしれません。そして解決できた問題は国力となって同じ様な問題をもつ
地域の解決に一役買うかもしれません。
これら概念を明確に使い分け問題解決や会社や地域の運営に役立つ
活動システムをデザインできるのはソフトシステムコンサルタントだけです。